初めての天秤タチウオ釣り|仕掛けと実釣のポイントまとめ

はじめに
タチウオ釣りといえば、手軽に楽しめて食べてもおいしい大人気のターゲットですよね。
今回はその中でも「天秤仕掛け」を使ったタチウオ釣りに初挑戦してきました。
テンヤ仕掛けと比べると、天秤仕掛けはエサの消耗が少なく、初心者でも扱いやすいのが特徴。
「初めてでも釣れるのかな?」と少し不安もありましたが、実際に行ってみると奥深さと面白さがギュッと詰まった釣りでした。
今回の記事では、初めての天秤タチウオ釣りで使った仕掛け、実際の釣行の様子、そして初心者目線で感じたポイントをまとめてご紹介します。
仕掛けの紹介
今回の釣行では、初心者でも扱いやすいシンプルな天秤仕掛けを使用しました。実際に使った道具や作り方をまとめてご紹介します。

ロッド
使用したのは ライトゲーム用の汎用ロッド。
タチウオ釣りでは先調子(穂先が繊細でアタリを取りやすいタイプ)の竿が使いやすく、錘負荷は30〜80号クラスが目安です。
今回は手持ちのライトタックルをそのまま流用しましたが、十分に対応できました。
リール
リールは 電動リール を使用。
タチウオ釣りは水深があることも多く、タナを探りながら何度も仕掛けを上げ下げするため、電動があると快適さが段違いです。
慣れないうちは体力を温存できるのも大きなメリット。
バッテリー
電動リール用には 専用バッテリー を持参。
船の電源を借りることもできますが、混み合うと取り回しに不便なこともあるため、マイバッテリーがあると安心です。
特に長時間の釣行では、充電残量を気にせず使えるのでストレスが減ります。
天秤
使ったのは ヤマシタ「ライトテンビン」30cm(太さ1.2mm)。
もともとはアジ釣りで使っていたもので、タチウオ専用ではありませんが、十分に流用できました。
仕掛けの安定感もあり、強度的にも問題なし。手持ちの天秤で試せるのは初心者にとって嬉しいポイントです。
道糸(メインライン)
道糸は PEラインの1.5号 を使用。
船宿によって「2号まで」「1.5号推奨」といったルールがあるので、出船前に確認すると安心です。
今回はリーダーを付けず、PEを直接天秤に接続しました。
天秤仕掛けではハリスを長めに取るため、直結でも問題なく釣りが成立しました。
ハリス
ハリスは フロロカーボン8号を約2m 使用。市販品ではなく、自作仕掛けを持ち込みました。タチウオ針を結んだだけのシンプルなものを8セットほど用意。市販仕掛けには工夫されたものも多いですが、まずは基本形から試すことで釣りの流れを理解しやすくなります。
針
使用した針は がまかつ「ケン付タチウオ ST-R(ナノスムースコート)」の#3/0。
在庫品を流用しましたが、掛かりが良く実績もある針なので安心感がありました。
エサのサイズにも合い、初めてのタチウオ釣りには十分な選択肢でした。
エサ
エサは 船宿支給のコノシロ切り身。
短冊状にカットされており、針に巻き付けるだけで準備完了。
身持ちがよく、タチウオにかじられてもすぐに外れないので初心者にも扱いやすかったです。
実釣レポート

この日の釣行は、千葉・富津の浜新丸さんから朝5時30分出船、正午12時沖上がりのスケジュールでした。
天候は快晴ベースで風も弱く、波も0.2mほどとほぼベタ凪。
まさに釣り日和の一日でした。

最初のポイントは東京湾の第二海堡周辺。
しかしここではアタリが出ず、自分も坊主状態で不安なスタート。
船はその後、横須賀市の走水沖へと移動しました。

ここはタチウオの有名ポイントで、すでに多くの釣り船が集まっていて、まさに“船団”という光景。
迫力に圧倒されつつ、期待も一気に高まりました。
アタリと誘い方

最初はなかなかフッキングできず、アタリがあってもそのまま誘い続けて掛かるのを待つ展開が多め。
周囲を観察すると、タチウオ専用の独特な誘い方をしている人が多く、小さくシャクリながら少しずつゆっくり巻き上げる動作が効果的に見えました。
真似してみると、自分にもついにアタリが連発!

このときに重要だと感じたのは、PEラインが10mごとに色分けされたライン。
タチウオはタナが非常にシビアなので、どの層で当たったかを把握して正確に再現することが、釣果に直結するのだと実感しました。
バラシや失敗

釣りを進める中で感じたのは、小さな丁寧さが釣果を左右する釣りだということ。
- エサをしっかり丁寧に付けているか?
- タナを正確に取れているか?
- 今の誘い方が魚に合っているか?
こうした細かい積み重ねが差になる釣りで、うまくハマる人は一気に数を伸ばしていきます。
実際に竿頭の方は30本以上釣っており、技術や工夫で大きな差が出ることを改めて感じました。
安全対策も大事

タチウオはとても鋭い歯を持っている魚なので、針を外すときに素手で口元に触れるのは危険です。実際にうっかり触れて怪我をする人も少なくありません。
そのため、針外し用のプライヤーと、魚をしっかりと掴めるフィッシュグリップがあると安心です。
特にタチウオは暴れると口を大きく開けるので、針を外す際に手元が安定していないとヒヤッとする場面もありました。
初心者の方は安全第一で、必ず道具を使って魚を扱うのがおすすめです。
仕掛けの予備は必須
タチウオ釣りでは、仕掛けが切られてしまうことも多いです。歯が鋭いのでハリスをやられるのはもちろんですが、意外と厄介なのが PEラインの高切れ。
実際に今回の釣行では、自分も2回ほど高切れを経験し、天秤以下をまるごとロストしてしまいました。
原因はどうやら、自分に掛かった魚ではなく、他の人の掛けたタチウオが横切ってPEを切ってしまうパターン。
これはどうしても避けられないトラブルのようで、船長や常連さんも「こればっかりは仕方ないね」と言っていました。
こうしたトラブルに備えるためにも、仕掛けの予備は多めに持っていくことが大切。
自作でも市販品でもいいので、数セットは余裕をもって用意しておけば安心して釣りが続けられます。
釣果

結果は 18本。指3本サイズが中心で、大きいサイズは残念ながら自分には来ませんでした。
ただ、初挑戦でこれだけ釣れればまずまずの結果だと思います。
タチウオ専用の誘い方やタナの取り方を体感できたのは大きな収穫でした。
📝 反省と学び(次回への改善点)
今回の釣行では18本と、初挑戦としては十分楽しめる結果になりました。
ただ振り返ってみると、まだまだ改善の余地があると感じました。
まずサイズ。
指3本クラスが中心で、大きなサイズには恵まれませんでした。
やはり良型を狙うには、誘い方の工夫やタナの取り方の精度をもっと磨く必要があると感じます。
また、仕掛けトラブルも反省点のひとつ。
高切れによるロストは避けられない部分もありますが、予備の仕掛けや天秤をしっかり準備しておけば、釣りの時間を無駄にせずに済みます。
そして何より、タチウオは本当に奥が深い釣り物だということを実感しました。
エサの付け方、誘いのリズム、タナのキープ――これら細かい要素で釣果に大きな差が出るのは、やってみてこそわかることでした。
🎣 まとめ
初めての天秤仕掛けタチウオ釣りは、「初心者でも数は狙えるけど、上級者との差も大きい」という印象でした。
シンプルな仕掛けながらも奥深さがあり、やればやるほど上達していける釣りだと思います。
今回は18本でまずまずの結果。
次回は誘い方のバリエーションを増やし、良型を狙えるように工夫してみたいです。
タチウオは食べても絶品の魚なので、釣って楽しい・食べて嬉しいの二度おいしい釣り。
これから挑戦してみたい方には、ぜひ天秤仕掛けから始めてみるのをおすすめします!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
初めての天秤仕掛けタチウオ釣りは発見や反省も多く、とても充実した一日になりました。
この記事が「これから挑戦してみたい」という方の参考になれば嬉しいです。
また次回の釣行もレポートしていきますので、ぜひ楽しみにしていてください。