3月の超低活性カワハギ攻略!ライトアジXを試してみた結果

はじめに
カワハギ釣りといえば、専用ロッドを使うのが一般的。
しかし、3月の水温低下に伴い、カワハギの活性が極端に落ちるこの時期は「いつものロッドではアタリが出ない…」「なかなか食い込まない…」ということがよくあります。
そこで今回は、「ライトアジX」で低活性カワハギを攻略できるのか?
というテーマで実釣テストを行いました。
結果的には、この選択が思いのほか良い方向に働き、釣果で船中トップに。
果たしてその理由は何だったのか? 詳しくレポートしていきます。
釣行データ

船宿:「彦次郎丸」 (千葉県 湊)
ポイント:竹岡沖、金谷沖、保田近辺
釣り座:胴の間(両側に人がいる状況)
天候:晴れ(北風があり肌寒い)
水温:13℃(かなり低め)
潮:大潮(流れは速め)
カワハギの活性:かなり低く、アタリが少ない
なぜライトアジXを選んだのか?
今回使用したのは、DAIWAの「ライトアジX 170・R」。
本来はライトビシを使ったアジ釣り専用ロッドですが、今回の超低活性カワハギ釣りにおいて、その特性が有利に働くのではないかと考えて試してみました。
ライトアジXの特徴
- 食わせやすく、バラシにくい設計
- 柔軟なグラスソリッド穂先が食い込みをサポートし、違和感を与えにくい。
- カワハギの繊細なアタリを弾きにくく、低活性時の食わせ性能向上が期待できる。
- 6:4調子の軟調設計
- ゼロテンションをキープしやすいため、風・波・速潮の中でも仕掛けが安定。
- カワハギが違和感なくエサを吸い込みやすい。
- BRAIDING X(ブレーディングX)による強化構造
- カーボンテープをX状に締め上げることで、ネジレを抑え、操作性を向上。
- 軟調ながらもしっかりとした強度があり、大物にも対応可能。
- 持ち重り感が少なく、長時間の釣りでも疲れにくい
- 97gと軽量で操作性が良く、繊細な誘いも可能。
このような特性が、3月の低活性カワハギに対して有効に働くのでは? という仮説のもと、今回の釣行でテストしてみることにしました。
実際の釣りと釣果

この日は晴れてはいたものの、朝から北風がやや強めに吹く肌寒いコンディション。
船は定刻通りに出港し、最初のポイントである竹岡沖に到着。
釣り座は胴の間。両サイドに釣り人がいる中でのスタートです。

風の影響で海面はやや波立っていましたが、ここで思ったのが、ライトアジXの「柔らかさ」が意外にもこの状況にマッチしているということ。
風と波で仕掛けが跳ねやすい条件の中でも、軟調ロッドのしなりが仕掛けをうまく受け流してくれて、ゼロテンションのキープがしやすいと感じました。
1投目からしばらくはアタリなし。
船長のアナウンスでも「今日は渋いよ〜」とのこと。実際、周囲の様子を見てもなかなかアタリが出ていない様子でした。

そんな中、穂先に「モゾッ」とした違和感。
「これ、来たかも…」と軽く聞いてみると、穂先がスーッと入り込むような明確なアタリに変化。
柔らかいロッドならではの“違和感を与えない食い込み”がハマった瞬間でした。
そのままアワセを入れて、本日1枚目のカワハギをキャッチ!

中盤に入ると、ポイントを少しずつ変えながら、金谷沖〜保田方面へと移動。
潮もやや落ち着いてきて、ゼロテンキープもさらに安定。
ここからは小粒アサリ+小バリ+ライトアジXの組み合わせが完全に噛み合い、ポツポツと追加に成功。
特に印象的だったのは、竿先に出る「微妙なモゾモゾ感」でもしっかり乗ってくること。
これがライトアジXの穂先の柔軟性とグラスソリッドの感度の高さによるものだと実感しました。
一方で、この日はフグの活性も高く、巻き上げ途中のバラシが何度か発生。
アワセのタイミングや追いアワセの入れ方など、ロッドの特性に合わせた調整はやや難しく、「もう少し使い込む必要があるな」と感じる場面も。
それでも、後半にはもう1枚を追加し、結果的には5枚でフィニッシュ。
この日の船中トップとなり、3月という超低活性のタイミングでは十分すぎる成果でした。

まとめると、ライトアジXは操作感と食わせ性能において、想像以上にカワハギ釣りにマッチしていると感じる実釣でした。
まだ課題はあるものの、「専用ロッドでないとダメ」と決めつけるのはもったいない——そんな気づきを得た一日となりました。
ライトアジXでのカワハギ釣りの感想
メリット
✅ アタリが明確に分かった!
➡ 軟調ロッドなので目感度が優れており、アタリがしっかり竿先に出る。
➡ 手感度も意外にあり、竿先と手の両方で違和感を察知できた。
✅ 食い込みが良い!
➡ しなやかな穂先が、カワハギに違和感を与えずエサを吸い込みやすくした可能性大。
➡ 低活性時のカワハギには有効であることを実感。
✅ ゼロテンションをキープしやすい!
➡ 風・波・潮の速い状況下でも、仕掛けを安定させやすかった。
➡ これは軟調竿のメリットの一つ。固い竿だと仕掛けが動きすぎることもあるが、その点で優位だった。
✅ 思ったより普通に使えた!
➡ 専用竿じゃないと無理かも… と思っていたが、意外と普通に使えた。
➡ むしろ「低活性時にはこっちのほうが良いかも?」と感じるほどの効果。
デメリット
⚠ アワセが決まりにくい
➡ 超軟調なので、アワセを大きめに入れる必要がある。
➡ フグが多く、バラシもやや多めに出た。
⚠ 巻き上げ中にバラしやすい?
➡ カワハギだった可能性もあるが、途中で外れるケースが何度か。
➡ フグが多いことも影響していたかもしれない。
⚠ アワセの調整が必要
➡ 普通のカワハギロッドのようにパシッと決める感じではなく、ストロークを大きく取る工夫が必要。
➡ 巻き上げ時に追いアワセを入れるとバラシが減るかも?
まとめ:ライトアジXは低活性カワハギに使えるのか?
結論として、ライトアジXは低活性のカワハギ釣りに有効でした。
特に、食い込みの良さやアタリの明確さ、ゼロテンキープのしやすさは専用ロッドにはない強みです。
ただし、アワセが決まりにくい点は要調整。
今後は、アワセ方を工夫しながらさらに検証を重ねていきたいと思います。
こんな人にはオススメ!
✅ 低活性時のカワハギ釣りに苦戦している人
✅ 食い込みを重視した釣りをしたい人
✅ 軟調ロッドの特性を活かした新しい釣り方を試したい人
逆に、アワセをしっかり決めたい人には不向きかもしれません。
おわりに
3月の低活性カワハギ釣りは本当に難しいですが、その分得られるものも大きいですね!
今後も、状況に応じたタックルの選択を試しながら、さらなる釣果アップを目指したいと思います。
皆さんも「いつものロッドでは厳しい…」というときは、ライトアジXを試してみるのもアリかもしれませんよ!
それでは、また次回の釣行レポートをお楽しみに! 🎣