味の素エサで44匹!浅場のフグ釣りで自作仕掛けが大活躍
はじめに
今回は千葉県富津市の浜新丸さんから出船するフグ船に乗ってきました!
狙いは東京湾のコモンフグを中心に、ショウサイフグやアカメフグが混じる人気の釣りです。
ポイントは出船してすぐの富津沖の浅場で、水深はおそらく10mもないほど。
当日は風もなく穏やかで、まさにフグ釣り日和といったコンディションでした。
フグ釣りといえば、専用の「食わせフグ仕掛け」など市販品も多いですが、
今回はあえて自作仕掛け+味の素エサという組み合わせで挑戦。
「カワハギ仕掛けの流用で、どこまで通用するのか?」
そんな実験も兼ねつつの釣行となりました。
タックル紹介:カワハギ竿で挑む浅場のフグ釣り
今回使用したロッドは、最近カワハギ釣りで好調だった
🎣 アルファタックル アルファソニック カワハギ166L。
もともとはカワハギ専用ロッドですが、やや軟調のタイプで穂先が非常に繊細。
この柔らかさが、コモンフグの小さなアタリを捉えるのにちょうど良いんです。
浅場でのフグ釣りは、アタリが軽く出ることが多いので、
こういった軟調寄りのロッドは感度と乗りのバランスがとても良いと感じました。
リールは小型の両軸タイプで、ラインはPE0.8号を使用。
水深10m前後の浅場中心なので、感度重視のこのセッティングがぴったりです。
実際に釣ってみると、フグ特有の「コツッ」としたアタリがしっかり伝わり、
掛けてからの引きも程よく、終始楽しく釣ることができました。
カワハギ竿を持っている方なら、そのまま流用しても十分楽しめる釣りです。
フグ専用ロッドにこだわらなくてもOKというのは、嬉しいポイントですね。
🪝仕掛け紹介:自作胴付き3本針の構成

今回の仕掛けは、市販の「食わせフグ」仕掛けを参考にしつつ、
カワハギ仕掛けをベースにした自作の胴付き3本針仕様です。
見た目はカワハギ用とよく似ていますが、違いは枝の間隔。
市販のフグ仕掛けはやや広めに作られているものが多く、
そのあたりは人それぞれ好みが分かれますが、
筆者は普段から慣れているカワハギ仕掛けと同程度の間隔で組んでみました。
針は、さすがにカワハギ用では軸が短く、
フグの分厚い口では掛かりが甘くなるため、
今回は軸が少し長めのケン付き丸セイゴ針(9号)を採用。
このタイプの針はフトコロもやや広く、刺さりも良好。
さらにケン付きにすることで、
餌のズレやすいエビ餌もしっかりホールドしてくれるのが大きなポイントです。
後は、針を交換できるように
カワハギ仕掛けでも使用される針止めビーズを使用して、
いざという時は針を交換できるようにしておきます。
仕掛けの一番下には20号のオモリをセット。
水深10m前後の浅場ではちょうど良く、
底を丁寧に探る釣りでも操作感が軽く、扱いやすいセッティングでした。
🍤エサ準備:味の素仕込みエビの効果

今回の釣行で特にこだわったのがエサの仕込みです。
フグ船では船宿で甘エビをもらってその場で剥いて使うことが多いのですが、
筆者は少しでも効率よく、安定したエサを使いたかったので、
今回は前日に味の素を使ってエビを下処理していきました。


やり方は簡単。
小さくカットしたエビの身に、味の素をたっぷりまぶして一晩寝かせるだけ。
これをすることで、
- エビのぬめりが取れて針掛けしやすくなる
- 身が締まって餌持ちが良くなる
- 釣行中の交換頻度が減るので時短になる
と、まさに一石三鳥の効果が得られます。

しかも、ケン付きの針を使っているので、
エサがズレにくく、狙ったタナでしっかり食わせられるのも好相性。
実際、1匹のエビから複数回使えるくらいエサ持ちが良かったです。

真っ白になるまで味の素を入れたけど
結構とけてなくなるんですよね
意外に水に溶けやすいみたいで、エビもしっかりと染みています
この“味の素仕込み”は手軽にできるうえに効果が実感しやすいので、
初めてフグ釣りに挑戦する方にもぜひおすすめしたい工夫です。
🎣実釣レポート:浅場で連発したコモンフグとカワハギ

この日は10月5日・大潮。
お世話になったのは、千葉県富津市の浜新丸さんです。
朝から風も穏やかで、北寄りの微風。波も0.2mと静かで、まさに釣り日和。
水温は23℃前後と安定していて、フグの活性も高そうな雰囲気でした。

出船してすぐにポイントの大貫沖へ到着。
水深はおよそ10m弱の浅場で、底を丁寧に探る釣りになります。
釣り始めは、竿の感度や仕掛けのバランスを確かめながらの調整タイム。
最初の1時間ほどはアタリがあっても合わせが合わず、空振り続きでしたが、
竿先の動きやエサの持ち方を少し意識し始めたあたりから、
「コツッ」とした明確なアタリを感じ取れるように。


そこからはテンポよくヒットが続き、
小気味よい引きで上がってくるのは本命のコモンフグ。
徐々にリズムに乗り、数を伸ばしていきました。

さらに、この日はうれしいゲストも登場。
なんとカワハギが良型を含めて7枚混じるというサプライズも!
フグ狙いの仕掛けでここまでカワハギが釣れるとは思わず、
これは良いお土産になりました。


結果は44匹。
惜しくも竿頭(45匹)には1匹届きませんでしたが、十分すぎる好釣果。
終始穏やかな海況で、アタリも多く、
まさに「浅場フグ日和」と呼ぶにふさわしい一日でした。
⚠️釣果と処理の注意点

釣りを終えて港に戻ると、浜新丸さんでは釣れたフグをその場で捌いてくれるサービスがあります。
皮を剥ぎ、内臓を取り除いた状態にしてくれます。
ただし、ここで注意したいのは、“磨き”と呼ばれる最終処理までは行われていないという点です。
フグは種類によって毒の部位が異なり、
小型でも肝や内臓の一部に強い毒を持つ場合があります。
そのため、身欠き状態のフグを自宅で調理する際は、
必ず内臓の残りを完全に取り除き、きれいに洗ってから調理しましょう。
もし、最終的な処理に不安がある場合は、船宿の方にその場で聞いておくとどのようにすれば良いか詳しく教えてもらえるので確認しておきましょう。
釣ったフグは小型でも扱いやすく、
皮を引いてしまえば身がしっかりしていて刺身や唐揚げにもぴったり。
何より、自分で釣ったフグを食べるのは格別の美味しさがあります。

今回の釣りではすべてコモンフグでしたが、
サイズも揃っていて料理しやすく、食味も抜群。
まさに秋の東京湾らしい好シーズンを実感できる釣果でした。
📝まとめ:フグ釣りの魅力とこれから

今回は富津市の浜新丸さんから出船し、
浅場の大貫沖でコモンフグ釣りを楽しんできました。
結果は44匹と大満足の釣果。
しかも良型カワハギが7枚混じるという思わぬおまけつきで、
終始アタリが絶えない楽しい一日になりました。
自作仕掛けでもしっかり釣果を出せたのは大きな収穫。
特にケン付き丸セイゴ針×味の素仕込みエサの組み合わせは抜群で、
餌持ち・アタリの明確さ・乗りの良さ、どれも好感触でした。
浅場のフグ釣りはアタリが繊細でゲーム性が高く、
カワハギ釣りが好きな人なら間違いなくハマる釣りです。
そして、専用ロッドがなくてもカワハギ竿を流用して十分楽しめるのも嬉しいポイント。
秋の東京湾はフグの活性が高く、
初心者でも数釣りを楽しめる絶好のシーズン。
興味のある方は、ぜひ浅場フグにチャレンジしてみてください!
最後まで記事を読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました!
また、次回の記事もよろしくおねがいいたします。






