ヤマシタ タコ掛投用 M10を初使用!餌タコテンヤ釣りでバラシ連発の理由とは?

はじめに
毎年夏になると、そわそわしてくる釣り人も多いのではないでしょうか。
そう、タコ釣りシーズンの到来です!
これまで私は、いわゆる「エギタコ」スタイルでタコを狙ってきました。軽快な操作性とお手軽さが魅力で、ずっとそれ一本でしたが…
そう思い立ち、今回初めて餌のカニを使った「タコテンヤ」を使ってみることにしました。
Amazonでテンヤを探し、選んだのは【ヤマシタ タコ掛投用 M10】という商品。
さらに、せっかくなら餌にもこだわろうと、自分でカニを捕まえて餌にするところからチャレンジするという、ある意味ちょっとした冒険でもあります。
この記事では、そんな餌タコテンヤ初挑戦のリアルな釣行記をお届けしつつ、実際に使ってみた感想や注意点、反省点なども正直にまとめています。
これからタコ釣りを始める方、餌テンヤに挑戦してみたい方の参考になればうれしいです!
せっかくなら餌にもこだわる!近所の港でイシガニを捕獲
餌タコテンヤを使うにあたって、どうせなら餌も自分で用意してみたい!
という思いが湧いてきました。
今回は、近所の港でタコの大好物「イシガニ」を捕まえて、それをテンヤに使ってみることにしました。
🌙夜の港でカニ捕りチャレンジ!
狙い目は夜の港の岸壁。
ヘッドライトや懐中電灯で岸壁の表面を照らしてみると…

いました!壁に張り付いてます
という感じで、イシガニがけっこうな数へばりついているんです。
それを見つけては、タモ網でそっとすくっていくというシンプルな方法でどんどん確保していきました。

📸10分でこのくらい取れました!

10分ほどの短時間でしたが、十分すぎる量のイシガニをゲット!
サイズもテンヤにちょうど良い中型中心で、餌としては申し分なしです。
💡ちょっとしたコツ&注意点
- タモ網は浅くて幅広なものが◎(すくいやすい)
- 濡れた足場は滑りやすいので、滑り止め付きの靴・軍手は必須
- カニは素早いので見つけたら迷わず即すくい!
餌を「買う」のではなく「捕まえる」ところから始めると、
釣りへの気合いも自然と入りました。
今回のタックル・道具紹介
餌タコテンヤ釣りに挑戦するにあたって、今回実際に使用したタックルや道具をご紹介します。
タコ釣りは一見シンプルですが、適切な装備選びが釣果にも安全にも直結する釣りです。
今回は餌テンヤ初心者として、扱いやすさと安全性のバランスを重視した構成で挑戦しました。
🎣ロッド:専用の「船タコロッド」を使うのがおすすめ!
今回の釣行では、一般的な船タコ釣り用ロッド(1.8m前後)を使用しました。
タコは非常に力が強く、なおかつ根掛かりが多い釣りなので、他の釣り用ロッドを流用すると折れるリスクが非常に高いです。
高価なものでなくても構いません。
タコ釣り専用のロッドを1本持っておくことをおすすめします。
市販されているタコロッドの多くは、長さ1.5〜2m程度のショートロッドで、船上で取り回しがしやすく設計されています。
リール:ベイトリール+巻き上げパワー重視!
筆者が使用したのは、中型のベイトリールです。
タコテンヤ釣りでは、底感度の高さ・手返しの良さからベイトリールが主流です。
特に重視したいのは「巻き上げる力」。
パワーギアタイプの物を使用しましょう。
ライン:太ければ安心…というわけではない!
- 基本は PEライン1.5号以上 を使用
- 浅場であれば PE3号程度 が安全と操作性のバランス的にベスト
PEラインは細くても強度が高いのが特徴ですが、太すぎると逆に危険な場面もあります。
特に根掛かり時には、ラインが切れずにロッドやリールに過大な負荷がかかり、破損やケガのリスクが高まります。
タコを引き上げるだけなら1.5号以上で十分。
今回は比較的浅場だったのでPE3号を選びましたが、扱いやすさと安心感のバランスが良かったです。
リーダー:必ず付けるべし!
PEラインは非常に摩擦に弱く、岩や岸壁に擦れるとすぐに切れてしまいます。
そのため、フロロカーボンなどのショックリーダーを必ず(8号~14号程度)接続しましょう。
リーダーは単なる擦れ対策だけでなく、万が一の根掛かり時に“先に切れてくれる”安全装置の役割もあります。
PEは非常に強靭なラインなので、リーダーなしだと切れづらく、ロッドやリールの破損やケガにつながることも。
💡初心者の方へ:結ばなくてもすぐ使える「タコ用リーダー」もあります!
最近では、あらかじめスナップやスイベルがセットされた“タコ釣り専用の簡易リーダー”も市販されています。
✅ 結び方に不安がある方や、現場でサッと交換したい方は、
こうした市販リーダーを使うのもおすすめです。
Amazonや釣具店で「タコ リーダー」などと検索すると、すぐに見つかるはずです。
仕掛けについて:餌タコテンヤ or エギダコ、それぞれに必要なもの
今回は筆者は餌のカニ(イシガニ)を使用し、「餌タコテンヤ」スタイルでタコを狙いました。
使用したテンヤは、
✅ ヤマシタ タコ掛投用 M10(Amazonリンク)
このテンヤに、前日に自分で港で捕まえたイシガニをしっかり縛り付けて使用しました。
ただし今回は、餌とのサイズバランスが合わずバラシが多発する結果に…(後述)。
一方、もしエギでタコを狙うスタイル(=エギダコ)でやる場合は、仕掛け構成が少し変わります。
その場合に必要な道具は以下の通り:
- ✅ タコ専用エギ(タコエギ)
- ✅ 専用オモリ(今回は30号を使用)
- ✅ タコエギ・スナップ
→ エギとオモリをセットで付ける際にライン絡みを防ぐ便利アイテムです。
テンヤとエギはそれぞれ特徴が異なり、操作感や反応も変わります。
状況や好みによって使い分けたり、併用するのもアリ!
実際、今回もテンヤで苦戦したため、最後は予備で持っていたエギに切り替えて助かりました。
その他あると便利な道具たち
タモ網
カニの採集や、釣ったタコの抜き上げにも使用できます。
PE対応のラインカッター・ハサミ
PEラインは普通のハサミでは切れにくいため、専用のものを用意しておくと便利です。
針金や結束バンド
餌(カニなど)をテンヤにしっかり固定するために使用。
滑り止め付きグローブ
タコの滑り対策や、安全な針外しのためにあると安心です。
クーラーボックス
釣ったアジやタコを保冷して持ち帰るための基本装備。
アジとタコを分けられるよう、仕切りや袋を用意しておくのもおすすめ。
✅ 脱走防止ネット(洗濯ネットや大型活かし袋など)
タコは生きていると高確率で逃げようとします。
締めずに持ち帰る場合は、必ずネットに入れておくこと!
釣ったタコがクーラーのフタを開けた瞬間に逃げ出す…なんて悲劇を防げます。
✅ ラインブレーカー(ラインスティック)
根掛かりしたときにPEラインを安全に引っ張って切るための専用ツールです。
素手でPEラインを引っ張るのは絶対にNG!
指や手に大ケガを負う危険があります。
コンパクトなので1本持っておくと安心です。
朝はデカアジ、昼から本命のタコテンヤ釣り!
いよいよ釣行当日。
今回のプランは、朝マズメにアジ釣り→その後に本命のタコ釣りという二段構え。
まずはお土産確保も兼ねて、アジ釣りからスタートしました。

朝一番、まだ薄暗いうちからビシアジ仕掛け+イワシのミンチ(コマセ)で釣り開始。

タナをしっかり合わせて底付近を狙っていると、すぐに中型のアジがヒット!

そのまま続けていると、突如として竿が大きくしなる強烈な引き!
上がってきたのは、なんと30cm超えのデカアジ!

まさかのサイズにびっくり!
引きも強く、朝から大満足の一匹となりました。
お刺身も間違いなしのクオリティで、お土産としても最高です。

🐙お土産を確保して、いよいよ本命タコ釣り!

アジを数匹確保した後、いよいよ本命の餌タコテンヤ釣りにシフト。
使用したのは、ヤマシタのタコ掛投用 M10テンヤに、自分で前日に港で捕まえたイシガニを餌としてセットした仕掛けです。

今回は、船をゆっくり流しながら、テンヤを海底でズル引きしてタコを探るスタイルで釣りを展開。
いわゆる「流し釣り」の要領で、船の動きに合わせてテンヤを小刻みに動かしてアピールしていく釣り方です。
釣り場はかなり浅場(実際は水深8m程度)で、底も取りやすく、アタリも明確に感じられる好条件でした。
💥アタリはある!…が、バラシ地獄
開始早々、テンヤにズシッと重みが!
「よし来た!」とフッキングを試みるも、テンヤだけがスルッと返ってくる…。
その後も明らかにタコのアタリは何度もあり、掛けること自体はできていたのですが…
- 水面まで寄せてきたところでポロッと落ちる
- 巻き上げ途中で針が外れてしまう
といったパターンで、バラシを何度も連発。
このあたりで、「もしかしてテンヤの針が小さくて、カニの餌が大きすぎたのでは?」とようやく気づき始めました。
アタリが多かっただけに、1杯も取れずに逃げられたときの悔しさは相当なものでした…。

帰宅した後に板から針先の幅を図ってみたところおおよそ、24mm!
これだとカニを板の上に乗せた時にはどうしてもカニの厚さ分タコが上に乗るのでちょっと掛かりは、悪くなりますよね
最後はエギで1杯をなんとか確保!

このままではボウズ…という状況だったので、予備で持ってきていたタコエギに仕掛けをチェンジ。
操作に慣れたエギスタイルで岸際を探っていると、ついに明確な重みが!
なんとか貴重な1杯のタコをキャッチ!


テンヤでアタリが多かっただけに、悔しさも残る釣果でしたが、ボウズ回避という最低限の成果はなんとか達成。
反省とまとめ|次回への改善点
今回の餌タコテンヤ釣りは、アタリの多さに手応えを感じつつも、結果としては悔しさが残る内容になりました。
📉バラシの原因は「テンヤのサイズ選び」だった
最も大きな反省点は、テンヤのサイズ(特に針の大きさ)が今回使った餌のイシガニに対して小さかったこと。
タコ自体は掛けることができていたものの、
- 水面でバラす
- 巻き上げ途中で針が外れる
- 最初のアワセで乗せきれない
という場面が何度もありました。
テンヤと餌のサイズバランスが悪いと、タコの抱きつき方やフッキング角度が甘くなり、バラシのリスクが一気に高くなるということを痛感しました。
🪝テンヤは“ちょっと大きめ”を意識して選ぶべきだった
今回使用したのはヤマシタの「タコ掛投用 M10」という軽めのモデル。
投げやすく扱いやすい一方で、今回のように中型以上のカニを餌に使うには、フックサイズが物足りなかった印象です。
針の大きさやテンヤの全体サイズを、餌のサイズに合わせて選ぶことの大切さを学びました。
🐙エギの予備があって本当に助かった
テンヤで結果が出せなかった中、最後にエギに切り替えてなんとか1杯確保できたのは不幸中の幸い。
あらためて「釣りは状況によって柔軟に対応できる引き出しの多さが大切」だと感じました。
🎯次回への改善ポイントまとめ
- ✅ テンヤは餌に対して余裕のあるサイズ選びを意識
- ✅ フックの長さや太さにも注目して選定
- ✅ 予備としてエギ仕掛けも常備
- ✅ アタリがあったら即チェック!餌ズレやフックの状態確認をこまめに
今回の釣行は決して満点の結果ではなかったですが、得られた経験と学びは大きかったです。
次回は今回の反省を活かして、より確実に釣果につなげる装備と立ち回りでリベンジしたいと思います!
それでは、最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
初挑戦の餌タコテンヤ釣りは反省点も多く残りましたが、そのぶん得るものも多い釣行になりました。
この記事が、これからタコ釣りを始めてみようという方や、テンヤ選びに悩んでいる方の参考になれば幸いです!